冬の暖房器具の電気代を比較|エアコン・こたつ・電気カーペット・ヒーター、1か月いくら?
暖房器具の電気代を同じ条件(1日8時間・31円/kWh)で比べました。こたつ(強)は1か月約1,190円、6畳用エアコンの暖房は定格で約3,497円、セラミックヒーター(強)は約8,928円。部屋全体と足元、どれを温めるかで選び方が変わります。
暖房器具の電気代を、1日8時間・30日・電気料金31円/kWhの同じ条件で比べると、いちばん安いのはこたつ(「強」で1か月約1,190円)、高いのはセラミックヒーターやオイルヒーターの「強」(約8,928円)です。6畳用エアコンの暖房は、定格の消費電力で計算すると1か月約3,497円です。
ただし、こたつやヒーターは「体のまわり」だけ、エアコンやオイルヒーターは「部屋全体」を温める器具です。電気代だけでなく、どこを温めたいかで選ぶのがポイントです。
暖房器具の電気代 比較表(1日8時間・30日)
| 器具(条件) | 消費電力 | 1時間 | 1か月 | 温める範囲 |
|---|---|---|---|---|
| こたつ(温度調節「弱」) | 80W | 2.5円 | 595円 | 足元・こたつの中 |
| こたつ(温度調節「強」) | 160W | 5.0円 | 1,190円 | 足元・こたつの中 |
| カーボンヒーター(弱) | 450W | 14.0円 | 3,348円 | 体の正面(スポット) |
| エアコン(暖房)(6畳用・定格) | 470W | 14.6円 | 3,497円 | 部屋全体 |
| 電気カーペット(2畳・全面) | 490W | 15.2円 | 3,646円 | 座っている場所 |
| オイルヒーター(中) | 700W | 21.7円 | 5,208円 | 部屋全体(ゆっくり) |
| カーボンヒーター(強) | 900W | 27.9円 | 6,696円 | 体の正面(スポット) |
| セラミックヒーター(強) | 1200W | 37.2円 | 8,928円 | 狭い場所(スポット) |
| オイルヒーター(強) | 1200W | 37.2円 | 8,928円 | 部屋全体(ゆっくり) |
消費電力は、次の機種のメーカー仕様値(販売店の製品仕様ページで確認)です。同じ種類でも、機種・部屋の広さ・室温で大きく変わります。
- エアコン(暖房):ダイキン S226ATES(暖房能力2.2kW)
- こたつ:山善 GKR-1052H(1時間あたり 強 約160Wh・弱 約80Wh)
- 電気カーペット:パナソニック DC-2NK
- カーボンヒーター:山善 DC-S097
- セラミックヒーター:アイリスオーヤマ JCH-127D
- オイルヒーター:デロンギ RHJ21F0812
エアコンは「少ない電気で多くの熱」を作れる
エアコンは、電気で熱を直接つくるのではなく、外の空気から熱を集めて室内に運ぶ「ヒートポンプ」という仕組みです。上の6畳用エアコンは、消費電力470Wで2.2kWの暖房能力があります(カタログ上の暖房COP 4.68)。一方、セラミックヒーターやオイルヒーター、カーボンヒーターは、使った電気とほぼ同じ量の熱しか出せません。
部屋全体を同じ温度まで温めるなら、エアコンがもっとも少ない電気で済みます。オイルヒーターは空気を汚さず静かですが、部屋全体を温めるには時間と電気がかかります。
エアコンの消費電力は、運転を始めた直後や外がとても寒いときは定格より大きくなり、室温が安定すると小さくなります。表の値は定格での目安です。
足元だけなら、こたつ・電気カーペットが安い
一人で座って過ごす時間が長いなら、体の近くだけを温める器具が有利です。
- こたつ:「強」で1か月約1,190円、「弱」なら約595円。こたつの消費電力(定格300W)は、ヒーターが入り続けたときの値で、実際には温度調節で入・切を繰り返すため、1時間あたりの電力量はもっと小さくなります。
- 電気カーペット:2畳・全面で1か月約3,646円。面切替で半分だけ使えば、ほぼ半分になります。
- カーボンヒーター・セラミックヒーター:すぐ暖かくなるので、脱衣所やトイレ、朝の着替えなど短時間の使い方に向いています。長時間つけっぱなしにすると電気代が高くなります。
組み合わせると、どうなる?
エアコン(470W)とこたつ「強」(160W)を同時に1日8時間使うと、単純な合計で1か月約4,687円です。こたつで足元を温めながらエアコンの設定温度を下げると、エアコンの消費電力が下がるため、実際にはこれより安くなることが多くなります(どれだけ下がるかは部屋の断熱や外の気温で変わります)。
自分の家の器具と使う時間で計算したいときは、電気代計算ツールを使ってください。
停電のときに使える暖房は?
停電中は、電気を使う暖房器具は使えません。ポータブル電源があれば、消費電力の小さい電気毛布(数十W)や電気カーペットなら数時間使える場合があります。セラミックヒーターなど1,000Wを超える器具は、容量の大きい機種でも短時間しか使えません。
よくある質問
暖房器具でいちばん電気代が安いのは?
同じ時間使った場合、こたつ(「強」で1時間約5.0円)がもっとも安く、次に電気カーペットです。ただし温まるのは体のまわりだけです。部屋全体を温めるなら、エアコンが少ない電気で済みます。
オイルヒーターの電気代は高い?
「強」(1,200W)で使い続けると1時間約37.2円、1日8時間で1か月約8,928円と、比較した中では高い部類です。「中」(700W)なら約5,208円です。室温が設定に達するとサーモスタットで電力が下がるため、実際はこれより少なくなります。
電気代の単価はいくらで計算していますか?
全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(31円/kWh・税込)で計算しています。実際の単価は、契約している電力会社・料金プラン・燃料費調整額などで変わります。