インフレ計算(お金の価値の目減り)
物価が毎年同じ率で上がり続けると、今のお金で買えるものは少しずつ減っていきます。金額・物価上昇率・年数を入れると、将来の実質的な価値と、今と同じものを買うのに必要な金額を計算します。
物価上昇率は、毎年同じ率で上がると仮定した計算の例です(初期値の2%は、日本銀行が「物価安定の目標」としている消費者物価の前年比上昇率)。実際の物価は年によって大きく変わり、品目によっても違います。税金は考えていません。
物価上昇率と年数別:100万円の価値は?
今の100万円が、物価上昇後にどれだけのものを買えるかを、今のお金に直した金額です(預金・運用なし)。
| 物価上昇率 | 5年後 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|---|
| 年1% | 95.1万円 | 90.5万円 | 82万円 | 74.2万円 |
| 年2% | 90.6万円 | 82万円 | 67.3万円 | 55.2万円 |
| 年3% | 86.3万円 | 74.4万円 | 55.4万円 | 41.2万円 |
| 年4% | 82.2万円 | 67.6万円 | 45.6万円 | 30.8万円 |
今100万円のものは、何年後にいくらになる?
| 物価上昇率 | 5年後 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|---|
| 年1% | 105.1万円 | 110.5万円 | 122万円 | 134.8万円 |
| 年2% | 110.4万円 | 121.9万円 | 148.6万円 | 181.1万円 |
| 年3% | 115.9万円 | 134.4万円 | 180.6万円 | 242.7万円 |
| 年4% | 121.7万円 | 148万円 | 219.1万円 | 324.3万円 |
身近な値段の例(物価上昇率 年2%)
| 今の値段 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|
| おにぎり1個(今150円) | 183円 | 223円 | 272円 |
| ランチ1食(今500円) | 609円 | 743円 | 906円 |
| 日用品のまとめ買い(今3,000円) | 3,657円 | 4,458円 | 5,434円 |
| 月の生活費(今300,000円) | 365,698円 | 445,784円 | 543,408円 |
今の値段は計算のための例です。
お金の価値が半分になるまでの年数
「72の法則」(72 ÷ 年率 ≒ 2倍・半分になる年数)による概算と、正確な計算の比較です。
| 物価上昇率 | 半分になるまで | 72の法則 |
|---|---|---|
| 年1% | 69.7年 | 72.0年 |
| 年2% | 35.0年 | 36.0年 |
| 年3% | 23.4年 | 24.0年 |
| 年4% | 17.7年 | 18.0年 |
| 年5% | 14.2年 | 14.4年 |
預金・運用の利回りで、目減りを防げる?(物価上昇率2%・20年)
100万円を利回りごとに20年間複利で増やした場合の金額と、物価上昇を差し引いた実質の価値です。
| 利回り | 20年後の金額 | 実質の価値 | 実質の利回り |
|---|---|---|---|
| 年0% | 100万円 | 67.3万円 | -1.96% |
| 年0.5% | 110.5万円 | 74.4万円 | -1.47% |
| 年1% | 122万円 | 82.1万円 | -0.98% |
| 年2% | 148.6万円 | 100万円 | 0.00% |
| 年3% | 180.6万円 | 121.5万円 | 0.98% |
利回りが物価上昇率と同じなら、実質の価値はほぼ変わりません。利回りが物価上昇率より低いと、金額は増えても買えるものは減ります。運用には元本割れの可能性があり、利回りは保証されません。
計算のしくみ
- 同じものを買うのに必要な金額 = 今の金額 ×(1 + 物価上昇率)年数
- 実質の価値 = 年数後の金額 ÷(1 + 物価上昇率)年数(年数後の金額は、利回りで複利で増えた額)
- 実質の利回り =(1 + 利回り)÷(1 + 物価上昇率)− 1
よくある質問
物価が毎年2%上がると、100万円の価値はどうなりますか?
10年後には約82万円、20年後には約67.3万円で買えていたものしか買えなくなります(預金・運用なしの場合)。約35.0年で価値は半分になります。
インフレになると、預金はどうなりますか?
預金の金額そのものは減りませんが、物価が上がると同じ金額で買えるものが減ります。預金の金利が物価上昇率より低いと、実質の価値は目減りします。
実質の価値を保つには、どれくらいの利回りが必要ですか?
物価上昇率と同じ利回りが必要です。たとえば物価が年2%上がるなら、年2%で増やせれば実質の価値はほぼ保てます(税金を除く)。
72の法則とは何ですか?
72を年率で割ると、お金が2倍(物価上昇なら価値が半分)になるまでのおよその年数がわかる目安です。年2%なら約36年(正確には約35年)です。
最終更新 2026-11-07